◯ね。私のことが好きじゃないのならば
あいみょんの初期の頃の歌に『貴方解剖純愛歌〜死ね〜』というものがある。そんなにあいみょんの歌は聞かないのだが、なぜだかこの歌にはハッとさせられた。
歌詞を読んでみると、両腕を切り落として腰に巻きつけたならとか、両目をくり抜いてとか、なかなかグロいのだが、ここまで誰かのことを強く想うことがあるだろうか。愛人男性を殺して局部を切り取った阿部定事件(昭和初期)を思い出してしまった。
メロディに乗せてみると不思議と気味が悪いことはなく、むしろ純粋さが際立っている感じがして何回も聴いてしまう。純愛歌か、なるほど…。
ここまで誰かに想ってもらえるなんて羨ましいとすら思えてくる。
40代半ばの心の寂しさを埋めてくれる、そんな一曲となった。