ほのかたブログ

仄語らう。日ごろ感じたことなんかをちょっとだけ

朝カツの悩み

毎週日曜日の朝は、近所のスタバで過ごすことにしている。7時の開店と同時に入るとお客さんも少ないため、集中して物事に取り組むことができる。

その「物事」だが、最近は思考が混乱していて、特になんの成果もなく店を後にすることが多かった。なんとなく早起きして「やった感」を得て一日をスタートする始末。そこで今日は、思いついたキーワードをひたすら紙に書く作業をやってみた。仕事、旧友、ワイン、資産運用、野球、子ども、心の安定などなど面白いように出てくる。

 

なるほどそうか!この中からブログのネタを見つけて記事にすればいいのだと気づくことができた。

 

とはいえ、正直にキーワードを書いては見たものの、恥ずかしい内容が多いことに気付く。しかもそれが思考の大半を占めていることに愕然とする。ああ…、自分はなんて煩悩まみれの人生なのか。煩悩が煩悩でなくなるくらい夢中になっているものもある。

 

ブログを始めたきっかけは、文章を書くことで語彙力を増やしたいと思ったから。誰が見ているとかは気にせず書いていこうと思う。ただし、公序良俗に反しない内容で。

 

つまらない内容になりそうではあるが…。

 

今日はここまで。

 

 

彩りを失った車窓からの景色

2023年に入ってからというものの、家庭のこととか、大切にしてきた人を失ったこととか、自分のコントロール下に置けない出来事が多い。

 

昨日の仕事帰りの電車内。ふと思いついた言葉が「味のしなくなったガム」。もしくは「彩りを失った車窓からの景色」とでもいいましょうか。無気力感に支配されながら、しばらくぼんやりと過ごしていたところ、ふと「ワイン」のことを思い出した。

 

2023年になって唯一心躍る経験をしたワイン会。この会をきっかけに今までビールばかり飲んでいたのだが、すっかりワインの魅力に引き込まれてしまった。

 

で、結局自宅を通り過ぎ、家族には内緒で、行きつけとなりつつあるワインショップへ向かう。このお店は1杯250円から試飲ができ、スタッフからも簡単な解説を聞くことができる。

 

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昨日は蒸し暑かったので、まずは白から。カリフォルニアのシャルドネ。バニラのような甘やかさは、聞けば樽の香りだそう。まずまずの滑り出し。3原色で言う「青」か。クールな自分をまずは取り戻す。

 

続いて、1本10000円のナパのカリフォルニアワイン。カベルネソーヴィニヨン。コスパワインばかり追求してきた私にとっては、値段の違いを知りたく思った。

 

香りを取る。むむ…、これは…。抜栓から2日経ったとのことで、今が一番の飲み頃だという。口にそっと含む。

 

なななな…、なんという果実味!今まで飲んできたカベルネソーヴィニヨンは何だったのか。温暖な地域で育ったぶどうはこうも甘く香るのかと。このワインに完全にひれ伏す形となった。お買い上げしようか悩む…。これは三原色でいう「赤」だな。生きる力が湧いてくる。

 

ここからは怒涛の3連続の試飲。ポルトガル、イタリア、カリフォルニアの赤。やはり最初のカベルネソーヴィニヨンには劣るが、すべて個性のある味わいと香り。この時点で程よく酔いも回り、昔から仲の良かった友人と森林に行った時のような落ち着きを取り戻す。「緑」。

 

完全に彩りを取り戻した時には、ワインをしっかりお買い上げ(笑)。帰宅後は家族にバレないようにそっとセラーに入れる。

 

今までは気持ちが沈んだ時はやけ酒を浴びるように飲んだものだが、ワインに出会ってからは少量でこんなに気持ちが晴れ晴れとするものなのかと正直感動している。どんでもない飲み物を人類は発明したものだなと、心から思わざるを得ない。

 

よし!今日も飲みに行こう(笑)

 

 

暗号資産詐欺とワイン2

 

先週の土曜日の出来事を記事にしましたが、その続きを。

 

今年の1月にワイン会に参加したことがきっかけで、毎日ワインのことばかり考えている。異業種交流会みたいな感じの雰囲気で、5000円~30000円のワイン20本飲み放題というこの企画。日ごろの憂鬱と孤独を、ワインの香りとともに吹き飛ばしてくれた。

 

趣味なし芳一。ここ数年の悩みであったが、筆頭株主としてワインが名乗りを上げてしまった。一生の趣味ランキングは以下のとおり。

 

1.ワイン

2.株式

3.まだない

 

ワインの魅力は、好きなもの同士が初対面でもワイワイ楽しく飲めるというところ。

 

そんな中、先週の土曜日にとあるワインショップに行ってきた。500円で4種類のワインの試飲&解説をしてくれるというこの神企画。この年になってここまで胸の高鳴りを味わえることになるとは。暗号資産詐欺を見抜いた後の高揚感のなか、さらにハイテンションに。

 

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すべて赤。赤いベリーのような香りがーとかタンニンがーとか第2アロマがーとかの表現はまあ置いておいて、とにかくホッとする。店長の気取らない饒舌な解説、お客さん同士の交流などもあり、ワインの魅力をぎゅっと凝縮したような空間になった。

 

1本目。チリのピノノワール。ワインに飢えていたということもあり、香りを取った瞬間ハッとさせられる。飲まなくてもずっと嗅いでいたくなる香りに包まれ、ゆっくりと口に含む。

 

バーン!バコーン!!シュー……

 

おつまみも何もいらない。このワインと永遠に寄り添っていたくなる。でもはかなく散ってしまうこの軽さ。

 

右のシラーが人気でしたが、お肉と合わせるととてつもないポテンシャルを発揮しそう。

 

結局「その日の気分」でピノノワールをお買い上げ。暗号資産のあの人のようであった…。

 

しばらくこのお店に通ってみて、自分の気分にあったワインを探してみようと思う。

暗号資産詐欺とワイン

刺激的なタイトルですが、ワインと詐欺は一切関係ありません。昨日の午後に有意義な時間を過ごしたのでそのあたりを書いていこうと思います。

 

毎週土曜日は午前中で仕事が終わるので、家族には内緒で自由時間としている。とあるサイトで、美人セレブ風女子から投資の情報交換しましょうという話があったので、好奇心旺盛な私としては期待と不安を胸にその場に向かった。

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場所は横浜市内のラグジュアリーホテルのカフェ。初対面なのにいきなりかよ!とツッコみたくもなるが、好奇心が明らかに勝っていたので、スーツ姿でビシッと会場入り。

 

1階のフロントでカフェの場所を聞く。ホテル的な笑顔をにっこりと振るまってくれた感じのいいフロントスタッフに緊張をほぐされ、エレベータに乗る。

 

降りた先はまさにラグジュアリーといった空間。ウェルカムドリンクなのか、オレンジジュースを持ったホテルマンと目が合ったが、一瞥もせず相手を探す。

 

いた。ソファにひとり座っている。後ろ姿。長い髪でノースリーブのニット。バッグはヴィトン。ラグジュアリーな雰囲気満点の女性。「こんにちは!」思い切って声をかける。しかし反応が鈍い。し、しまった!別人だった(笑)後から彼氏らしき人が来たので、そそくさと逃げる。

 

しかしその日の私はとがったナイフであった。周囲の冷ややかな視線も気にせず、ひるむことなく次々と声をかける。そして、4人目でやっと出会うことができた。

 

深田恭子似の40代セレブ風。耳にはシャネルのピアス。ロングヘアー。まつエクばっちり。こ、これは…。胸が高鳴る。

 

ところがです。ところがお互い初対面なのに自己紹介もろくにせず、いきなり暗号資産やらブロックチェーンやらNFTやらの話。横文字ばっかりでほぼ話が入ってこない。まずい…。相手のペースに巻き込まれる。

 

こちらも相手を知ろうと、質問やら副業の株式投資やら雑談を持ち掛けてみるが、すべてスルー。この暗号資産で億を稼ぎ出し、ホテル暮らしをしているなんとかさんの話になり、最後は、この会社にこれだけ振り込めばこれだけのリターンが返ってくるという…。

 

笑顔もなく、目もほとんど合わせてもらえなかったので、相手も警戒していたのかもしれません。おそらくマルチだとは思いますが、その深キョン風ももしかしたら騙されているのかもしれません…。

 

アイスコーヒー1800円、なんとかアイスティー1500円を支払い、その場を後にする。ラグジュアリー価格(笑)

 

こんな世界があるのだと、またひとつ勉強になった。どんな形であれ、人はいくつになっても体験によって成長できることを改めて実感。

 

で、肝心のワインの話ですが、この後試飲会に参加しました。長くなってきたので、この話はまた他日。

初夏の夜。ハマの風とビール

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先日、高校時代の同級生とハマスタに行ってきた。高校野球をやっていた割にプロ野球にはそこまで興味がないのだが、ビールが半額ということでお誘いを受けることに。

 

試合はベイスターズが逆転勝ち。ベイスターズファンにとってはサイコーの1日となったようだ。

 

確かに応援しているチームが勝つのは嬉しいのだが、それよりも球場、特にナイターの雰囲気が好きだ。

 

この季節特有の暮れなずむ空、まばゆいばかりの照明、チームの特色ある歓声、歓喜、昼間の暑さを時間とともに吹き飛ばしてくれる涼風。梅雨入り前のひととき。

 

そしてなんといっても野球といえば生ビール。スーパードライ一番搾り黒ラベル、エビスは定番。ハマスタにはベイスターズエールとベイスターズラバーのクラフトビールがある。売り子さんも額に汗をにじませつつ一生懸命急な階段を上り下りしている。

 

場の演出もよい。照明と音楽が織りなすダイナミックな雰囲気。花火。ひと昔前の野球観戦とはまるで違う。野球の試合というよりショーを見ているような感覚に襲われる。

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買った試合の後はみんな幸せな雰囲気で球場を後にする。このまま帰るのはもったいないので、近くのお店でワインを飲む。スペインの安いハウスワインだったが、初夏のハマスタの風を感じる、よく冷えたさわやかな味わいであった。

 

雷神(なるかみ)の…

5月の雨上がりのひんやりとした風が頬をくすぐる季節となりました。この季節になると、新海誠監督の『言の葉の庭』を思い出します。別れたひととお付き合いを始めた時に教えてもらった短編映画。

 

雷神(なるかみ)の少し響(とよ)みて さし曇り 雨も降らぬか 君を留めむ

(雷でも鳴って雨でも降ってくれないかなぁ。そうすればあなたを引き止められるのに)

 

それに対する返し

 

雷神(なるかみ)の 少し響(とよ)みて降らずとも 我は留らぬ 妹し留めば

(雷が鳴って雨が降らなくてもあなたが引き留めるなら私はここにいますよ)

 

お互い会った時はこんな関係だったのに、いつからかLINEのやり取りも感情の交流がなくなり、次第に既読スルーが増えていく。そしてそのまま自然と…。

 

もうすぐ梅雨の季節。新宿御苑を傘をさして歩いたあの日のことを、彼女は覚えているだろうか。

◯ね。私のことが好きじゃないのならば

あいみょんの初期の頃の歌に『貴方解剖純愛歌〜死ね〜』というものがある。そんなにあいみょんの歌は聞かないのだが、なぜだかこの歌にはハッとさせられた。

 

歌詞を読んでみると、両腕を切り落として腰に巻きつけたならとか、両目をくり抜いてとか、なかなかグロいのだが、ここまで誰かのことを強く想うことがあるだろうか。愛人男性を殺して局部を切り取った阿部定事件(昭和初期)を思い出してしまった。

 

メロディに乗せてみると不思議と気味が悪いことはなく、むしろ純粋さが際立っている感じがして何回も聴いてしまう。純愛歌か、なるほど…。

 

ここまで誰かに想ってもらえるなんて羨ましいとすら思えてくる。

 

40代半ばの心の寂しさを埋めてくれる、そんな一曲となった。